盲目の天才! Mats Öberg!

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皆さん、盲目の天才キーボード奏者、マッツ・オーベリ(Mats Öberg)をご存知でしょうか?
子供の頃から注目され、スウェーデン放送が彼の生い立ちを追ったテレビのドキュメント番組も有る位の人です。
15歳の時にフランク・ザッパのコンサートに行き、彼の曲を弾きまくって早速、ザッパ・バンドのメンバーになった人です。

Bohuslän Big Bandは、先週、イェーテボリ郊外のNilento Studioで、ワールドミュージックの大家、アレ・ミュラー(Ale Möller)と録音しましたが、その時のキーボード奏者がマッツ・オーベリでした。

彼の特技はいろいろ有るのですが、先日、初めて知ったのは、彼が物や人の名前を、逆読みすること!・・・・つまり、例えばマッツ・オーベリと云う彼の名前をオープンリールのテープレコーダーで録音して、それを逆に廻した時の音声を、そのまま云えるのです! これは最高に傑作でした!
記憶力も凄い人で、小生のオリジナル曲も歌ってくれました。もう16年程前に一緒に演奏した時の事を憶えているのです。
そして、この耳の良さ!
本当に凄い人です。
Lars Janssonの代役で参加した時に初めて知り合ったのですが、Larsの曲は、一度聴いただけで同じヴォイシングで演奏し「これで良いのかな?」とか云われて、驚いた事を今でもハッキリと覚えて居ます。

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彼は、"Mats & Morgan Band"というバンドをやっていますが、これがまた凄いのです。

http://www.morganagren.com/

マッツが使用しているキーボードは、勿論「NORD」です。
ボーヒュスレーン・ビッグバンドとのリハーサルの時に、何かの不具合が有りましたが、即、修理できてライブ・コンサートも録音もバッチリでした!

彼はハーモニカも素晴らしいし、ソロの途中で歌が出て来る事も良くあります。
http://www.youtube.com/watch?v=OErXQHjxls4&feature=related


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16年程昔ですが、ピテオという北スウェーデンの都会でコンサートした時、彼の地のジャズ協会のおッサンが、全員の名前を完璧に間違えて紹介した事が有りましたが、その時の事もマッツは覚えて居て、会う度にその話が出て来ます。
そして、そのピテオでの1部と2部の間の休憩で、マッツ・オーベリとそのおッサン、サックス奏者のヨーナス・クヌートソンが喋っていたのですが、僕が同席したら、そのおッサンが、「森!君は長年スウェーデンに住んでいるけど、日本の音楽の事を考える事はあるか?」と質問してきました。
僕が回答する前に、「ちょっと待てよ!・・・マダム・バタフライ!・・・あれは日本の音楽だよナ!・・・アメリカの士官とゲイシャガールの話!・・・」(笑)

この会話をマッツ・オーベリが全て録音していて、翌日のUmeåのコンサートは、スウェーデン放送のライブ中継だったのですが、マッツ・オーベリのソロの途中で、その時の会話を再生スピードを少し速くして再生し使って居たのを覚えて居ます。(笑)

マッツ・オーベリに云わせると、悪夢というのは画像では無くて音の悪い状態なんだそうです。
世の中、凄い人がいるモノです!
マッツ・オーベリは天才です。
http://www.youtube.com/results?search_query=Mats+Morgan+Band
スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2010-08-30 05:51 | 録音
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