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2010年2月22日〜2月27日

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2010年2月27日(土)

◎上を向いて歩こう!

今朝、拙宅の斜向かいに住んでいるアンダーシュが玄関のドアをノックした。
車のフロントガラスに雪と氷の固まりが落ちて来てガラスにヒビが入る危険があるから、車を移動した方が良いと思うという親切な忠告!カリンが早速、車を移動しに出て行ったが、アンダーシュは拙宅の隣のスベンソン宅にも同じ忠告をしに行っていたところで、スベンソン宅の旦那さんは、ドイツのスウェーデン学校の校長で、ドイツに行っている。
スベンソン夫人も近所の小学校の先生なのだが、家の前に積もり上げられた雪を避けて、バックで路上に出るテクニックが無いと云う事で、僕が彼等の車を移動することになった。
先週の今頃は、まだテネリフェ島のプエルト・デ・ラ・クルーズに居たのだと思うと、何か不思議な気がする。
ちなみに忠告に来て呉れたアンダーシュは、イェーテボリ交響楽団のファゴット奏者で、フィンランド人の奥さんも同交響楽団のバイオリン奏者だ。
確かに路上を歩いていると、突然、雪と氷の固まりが、屋根から落ちて来るのだ!
拙宅のある英国式長屋は、窓が付いている半地下階、地上2階、プラス屋根裏部屋という構造だから、実際は地上3階半在る事になる。これから暖かくなってくると、かなり上を向いて歩かねば危険な様だ!
多分、日本でも雪の多いところは同じ状況だと思うので、要注意!


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◎スウェーデンの子供達と音楽の接点について

・2月22日(月)
今週の月曜日に12時間遅れでイェーテボリに帰宅!
先週末の大雪の影響で、またまた降り積もっていた車庫の前の雪かき作業を始め、10時からのボーヒュスレーン・ビッグバンドのリハーサルに行く。

大雪の影響で、雪に弱いSJ(スウェーデン版JR)の電車は、全国的に運休となり、ストックホルムから来るバリトンサックス奏者のアルベルト・ピントンやトロンボーン奏者のカリン・ハンマー達は、リハーサルに来られなかった。

・2月23日(火)
火曜日はイェーテボリの郊外に在るクンゲルブ市の学校でコンサート。
コンサートの内容は、去年から何度も行って来た『Kul Djur I Dur』・・・日本語風に云うと、『サバンナの楽しい動物たち』・・・という感じのタイトル。

・2月24日(水)
水曜日の早朝から泊まりがけで、イェーテボリからバスで内陸に3時間ほどの処に在るスモーランド地方のトラ-ノース(Tranås)という町へ行く。ここの高校のホールで12時から小学生達を対象にした『サバンナの楽しい動物たち』のコンサート。そして、夜は同じ会場で、一般向けのコンサートを行う。
この夜の方のコンサートでは、前座バンドとして、地元の10代の子供達、男の子と女の子達が混ざっているビッグバンドが出演した。
エレベーの女の子が、実に良かったし、ドラマーも素晴らしかった!あまりにもしっかりとしたタッチなので聞いて見ると、エレベーの子は最近までチェロをやっていたそうだ。
コンサートが終わると、僕だけのサインが欲しいと云うおッサンが来た。話を聞いてみると、彼はコントラバス奏者なのだそうだ!ジャーマン弓を使っていると云う事で、ひとしきりそう云った話をし、スティーブ・スワロー&ボーヒュスレーン・ビッグバンドのCDにサイン!

水曜日と木曜日の晩は、ジョンショッピングという比較的、大きな町のホテルに泊まる。
夜、レストランでヨーハン・ボリストゥルム達と食事をしたが、話題が、何故、ジャズを始めたのかという話題。僕にもその質問が来て、僕が高校一年生の時にラグビー部に入り、秋の文化祭で一年生が当時流行っていたフォークソングのバンドでコントラバスを弾くことになり、その頃、FMラジオで由井正一さんのジャズ番組を聴いてからジャズにのめり込んだ話をした。

・2月25日(木)
木曜日は、ジョンショッピングの近くのハーボー(Habo)という町の学校に行く。
午前中から、180名のハーボーの小学3年生達が体育館に集まって練習をしている。
ステージもプロの音響さんと照明さんが来て、バッチリだ。 ランチの後、その晩のジェネリハに備えてのジェネリハ。(笑)120名の子供達の歌声は、いつ聴いても良い!その上、地元の高校のダンス科2年生の可愛らしい女の子達がダンスで参加。ステージの両端には、紙で作られたアフリカの動物たちをシンボルした造形作品が置かれていた。多分、美術の先生が作ったモノだ。
夜のジェネリハ本番は、子供達の両親や家族達で体育館が満席で、無事に終了!
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・2月25日(金)
翌日の金曜日は、朝から地元の幾つかの小学校の子供達800人を前に、いよいよ本番だった!
勿論、大成功の内に無事に終了!このプロジェクトは、地元のカルチャースクールの先生や、音楽の先生達が一致協力して、成功に導いたモノだと思う。夜は同じハーボーの町の古い織機工場跡が、『Spinnet』というコンサート会場となっていて、大人向けのジャズコンサートを行った。が、ここでもハーボーのカルチャースクールの子供達による、ビッグバンドの演奏が有った。正式名は、Habo Kulturskolans Storband!!!e0125069_875464.jpge0125069_882017.jpge0125069_884767.jpg
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ふと観て見ると、朝のコンサートの総リーダーだったカルチャースクールの校長先生が、トランペットのセクションには子供達に混ざって演奏していた。ドラム奏者が急遽、病気だったとかでドラムの先生も演奏していた。
彼等の演奏はこれまたなかなか素晴らしく、ここでも若いエレベー奏者の男の子が、なかなか良い演奏をしていた。6弦のフレットレス・ベースだった!ギターの子も、いかにもギター奏者という感じで、長い髪の毛を振り回しての熱演!
僕達のコンサートが終わってから、ベースの先生が来て、『僕達の学校にはコントラバスも有るのですが、ハウリングが起こりやすくて・・・』と、相談を受けたりした。(笑)
どうも先生達はイェーテボリの音大の出身の人が多く、このベースの先生は、僕が以前、良く一緒に演奏していたロルフ・ヤードマルクの友達なのだそうだ。


ベースの子は、デニス・ダーヴィッドソン(Dennis Davidsson)君!
17歳になったばかりだという。上には、1983年生まれのお兄ちゃんが居て、トロンボーンを吹いているそうだ。
『お父さんやお母さんは、何か演奏するの?』・・と聞くと、お父さんが、昔、少しドラムを叩いていたそうだ。
今回はトラ-ノースとハーボーと云う、本当に小さな町に行ってコンサートをしてきたが、スウェーデンの町には、カルチャースクールとか、コミュナール・ミュジーク・スコーランという名称の学校が在って、子供達はどの様な楽器でも、一学期500SEK (約¥6200円)位の低価格で、週数回のレッスンを受けられる。


スウェーデンは米英に次いで音楽著作権の輸出大国なのだが、その原動力は、こういった子供達に対する、音楽教育のシステムが重要な役割を担っている事は間違いない!

政治家達は、何かというと、コミュナール・ミュジーク・スコーラン等の予算を減らし、最近は、国営だったモノがどんどん地方分権になっているので、各市の政治家達がそう云う予算を減らす傾向が多く、どこそこのコミュナール・ミュジーク・スコーランが閉鎖されそうだとか、良く新聞に載っているのだが、・・・その度に音楽の収入が、スウェーデンという国家にとって、非常に有益なのかと云った議論もされている。

ボーヒュスレーン・ビッグバンドが、そう云った小さな町の子供達のコンサートに伴奏に行くと云うのも、この国では不思議な事では無いのだ。

どうやら、今年の6月、ストックホルムのジャズクラブFaschingが中心となって行っている、ストックホルム・ジャズ週間に、子供向けのコンサートで出演して欲しいと云う話が来ているそうだ。
折角、ストックホルムにボーヒュスレーン・ビッグバンドが行くのだから、ジャズのコンサートもやれなければ、行かない方が良いと云うメンバーもいるのだが、日本でもスウェーデンでも、昨年のコペンハーゲンでも、ジャズ祭という名前が付いていると、子供向けのコンサートが必要なのは、何処も同じ傾向にある様だ。

明日、2月28日は、やはりスモーランド地方のネッフェーと云う町で子供達のコンサートを行い、夜は大人向けのコンサートを演奏しに行く予定。
将来を担う子供達が、僕達と一緒にプロジェクトを行う事によって、人生の中で忘れられない想い出を作って貰いたい!数日前に仲間達に語った様に、何が発火点になってジャズを好きになるのか判らないのだから・・・。『ジャズよ!永遠に在れ!』・・・・アレッ!???
来週はボーヒュスレーン・ビッグバンドは休み!その代わり、アンダーシュ・パーションの「Personkrets Ⅱ-V-Ⅰ」の演奏をイェーテボリの"Jazz Club Nefertiti"で3月5日(金)に行う予定。
そして、4月の第38回スカンジナビアン・コネクションの為のリハーサルを重ねる予定だ。

再来週からは、Bohuslän Big Bandに音楽監督のNils Landgrenを迎えて、サド・メル楽団の曲を演奏し3月中旬にツアーを行う。
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by yasuhito_mori | 2010-02-28 08:34 | ツアー

2010年2月19日 旧都ラ・ラグーナ

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ラ・ラグーナ旧市街中央広場

2010.02.19 La Laguna訪問
今朝、9時10分にバスでテネリッファの旧都・La Laguna (ラ・ラグーナ)に向かう。
まず街の中心に位置する広場で、簡単にラ・ラグーナの歴史について、ガイドのHannaの説明を聞く。1402年にスペイン人がテネリフェ島の征服活動をはじめ、1400年代末には完全にスペイン領となったこと。キリスト教の宣教と、植民地化というのが、やはり平行に行われていた訳で、このテネリフェ島から中南米や北米には、一直線で航海出来る事から、アメリカ大陸を目指すスペイン船の出発拠点になったのだそうだ。

現在のラ・ラグーナ市は、比較的大きいのだが、州都では無く、古都として、特に街の中心地であるオールドタウンは、古い建物が古い佇まいを残している。
古い建物の場合、外の外観を変えることは禁止されているが、建物の内部を変える事は、許可を取れば可能なのだそうだ。
旧市街は道が真っ直ぐで、なかなか美しい。

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中央広場の一角
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中央広場の一角・黄色い家は、ブラジルに宣教に行った有名な人の生まれた家
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旧市街中央広場の教会の壁
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旧市街1
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旧市街2
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旧市街3
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旧市街4
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旧市街5
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宣教師の住んでいた館
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竜血樹・・凄いネーミング!
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15分毎に鐘を鳴らす教会の時計鐘
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旧市街で見かけた面白い壁

2時間ほど旧市街を散策。市場が在るという大きな広場の様な所に行くが、今日は露天商は出ていなかった。その広場の横に大きな教会があり、入り口の所で2匹の白い猫に出会う。
一匹は毅然とした顔で何かの台の上に座っているが、もう一匹の方は、路上で横になっている。
よく見てみると、後者の猫は耳が無かった!可哀想に!
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市場近くの教会
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教会の管理人の様な猫
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まねき猫(笑)
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耳なし猫
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魚屋1
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魚屋2
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魚屋3
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魚屋4

その後、近所のワイン工場に行く。赤・白・ロゼと三種類のワインを試飲させて貰うが、全て軽めの味で、なかなか美味だった。テネリフェ島ではブドウ作りが盛んで、これらのワインのブドウは南テネリフェで採れたものだそうだ。売店もあり、約80種類近い様々なワインが並んでいた。
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ワインの試飲
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ワイン博物館のまねき猫
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まねき猫2
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ワイン博物館入り口脇
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ワイン博物館からの展望

そのワイン博物館みたいな所はラ・ラグーナの郊外で、かなり見晴らしの良い高台に位置している。フッと空を見ると、4〜5人のハンググライダーが、直ぐ近くを飛んでいた。
マリア・シュナイダーが、ブラジルに行った時にハンググライダー体験をしたそうだが、その経験を元に一曲作曲している。僕もボーヒュスレーン・ビッグバンドと演奏した事があるが、なかなか気持ちの良い曲で、今日、ハンググライダーを見ていて、急にその事を想い出した。
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ハングライダー
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自由に飛び回るハングライダー
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ワイン博物館からの展望

その後、革製品の工場・お店に連れて行かれるが、蜂蜜のリキュールを試飲させて貰った。
革製品の方は、あまりパッとしたデザインのモノは無かったが、リキュールの方は美味しかった!
そして、午後2時半にはホテルに戻った。

昨晩は、ホテルのレセプションの人に推薦されたプエルト・デ・ラ・クルーズの街の中心地に在るレストラン「Casa Regulo」に行き、焼き魚と白ワインを食した。これが滅茶苦茶に美味しく、素晴らしいレストランだった。もし皆さんの中で、テネリフェ島プエルト・デ・ラ・クルーズに行かれる方は、是非、このレストランを訪れて欲しい!(所在地はSan Felipe通りとPéres Camora通りの交差点脇)

どうも咳と鼻水が出て来て、風邪を引いたみたいだが、明日はいよいよテネリフェ島滞在最終日!明後日の晩は、新たに雪が積もったイェーテボリだ。

尚、前回の記事ではこの島の名前を、スウェーデンで呼ばれているテネリッファ島と表記しましたが、Moonさんのご友人が言われていたというテネリフェ島という表記が、日本では一般的な様ですので、今回の記事はテネリフェ島と表記しました。

2010/02/19
テネリフェ島プエルト・デ・ラ・クルーズにて、

森 泰人
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by yasuhito_mori | 2010-02-20 03:37 | 休暇

2月17日(水)、カナリア諸島テネリファ島にて、

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2月14日(日)の早朝、4時45分にイェーテボリの自宅を出発し、空港に向かい、6時45分のフライトで一路、カナリア諸島テネリファ島に向かいました。イェーテボリから南テネリッファのReina Sofia空港まで直行便で5時間20分の飛行でした。
僕達(僕とカリン)の目的地は、同島の西海岸に在る北テネリッファのプエルト・デル・ラ・クルーズ(Puerto de La Cruz)です。

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皆様もご存知の通り、カナリア諸島は北アフリカ西海岸沖に浮かぶスペイン領の島々で、昔からドイツや北欧人達の避寒地として、高い人気があるところです。日本人がグアムとかハワイに行くような雰囲気で、様々なパックツアーが有り、特に今週は冬期スポーツ週間の第7週という事もあって、イェーテボリからの家族連れも多いのですが、特にテネリッファの場合、子供連れの家族は島の南側にある海水浴場Playa de las Americasや島の西側にあるLos Gogantesに向かう人達が多い様です。
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夜はやはり街の中心街にあるペルー料理レストランへ出かけたのですが、丁度、先週木曜日辺りから今週木曜日辺りまで、北テネリッファではカーニバルのシーズンということで、レストランからの帰り道、仮装して歩いている地元の人達が多いのには驚きました。大人のおッサンが女装したり、子供達が魔女の格好をしたり、南米に向かったスペイン軍人の格好をしたり、怪物のお面を付けたり・・・。


16日は、ホテルから近いもう一つの植物園(Jarín Botánico)に行ってきました。この植物園には、スペイン人達が南米やアフリカ、アジアから持って来た、様々な植物を観る事が出来ました。特に観葉植物の類が多く、ゴムの木等も、かなり昔に植えられたそうです。
この植物園の樹木の大きさが、全てかなり大きいのには驚かされました。
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夜はやはり街の中心部にある広場で見かけた、大きな屋台でパエリャとイカの天麩羅を楽しみました。

この島で驚いたのは、月です。・・・と云っても1Q84の様に2つ在るのでは無く、要するに三日月なのですが、その形が変わっているのです。日本の三日月は、花王石鹸のマークの様に縦に立っている訳ですが、ここで見るそれは、ニコニコマークのクチの様に見えるのです。(笑)
要するに太陽の光に反射している月の部分が、底辺に見える訳。この辺に住んでいれば普通の事なのでしょうけど、僕には初めての体験でした。三日月が上に在る所もこの地球上には有るのでしょうか?
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今日は17日(水)です。朝は天気も良く、ホテルのプールで泳いでいる人を観ながら遅い朝食を摂ったのですが、午後になってから、急に雷の音が聞こえ、今は雨が降っています。
今日は山側に向かって2時間ほど散歩をするつもりでしたが、雨が止むのを待って出かける事にします。果たして止んで呉れるのかナァ?


テネリッファ島・プエルト・デル・ラ・クルーズにて、

森 泰人
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by yasuhito_mori | 2010-02-18 03:52 | 休暇

アンダーシュ・ヤーミーン(Anders Jormin)、イェーテボリ交響楽団

2010年2月9日(火)
1)Anders Jormin
スウェーデン放送P2は、クラッシック、現代音楽、ジャズ、ワールド・ミュージック、エレクトロ・ミュージック、古楽といったジャンルの音楽を主体に24時間、音楽番組を放送しています。数年前から午後の数時間は、フィンランド語とかサミ語、アラビア語といった言語の番組を制作していますが、要するにある意味で非コマーシャルな音楽を放送するスウェーデン放送局の全国ラジオネットワークです。
勿論、ジャズの番組も幾つかあり、以前、坂田明さんのライブコンサートの放送についてご紹介した際に、P2のアルキーブ・サイトにコネクトすれば放送日から30日間、その放送で掛かった演奏を聴くことが出来る事についても書きました。

2月9日の19時30分から2時間番組でP2 Live: Christian Wallumrød Ensemble, Anders Jormin med Jönköpings Sinfonietta och Kammarkörというタイトルの放送がありました。
前半の1時間はノルウェーのピアニスト・Christian Wallumrød のアンサンブル、そして後半の1時間がAnders Jorminの書き下ろしでAndersのベース、Jönköpings Synfonietta, Jököping Kammarkör(室内合唱団)の演奏でした。

アンダーシュ・ヤーミーン(Anders Jormin)は、スウェーデンが世界に誇るコントラバス奏者で作曲家です。その彼が、昨年の11月に故郷の町ジョンショッピング(Jönköping)で初演した際の録音です。

ジャズ・コントラバス奏者としても活躍し、スウェーデンで初めてのジャズ出身の教授に就任した彼は、やはりただ者ではありません!
人間的にも素晴らしい人で、僕より少し若い彼ですが、僕は彼とレッド・ミッチェルに随分といろいろな事で助けられた訳で、一種の恩人と云っても良い人です。本当に素晴らしい作品です。
1990年に彼とはコントラバスのデュオを演奏した事もあります。
とにかく楽器を知り尽くしていると云う感じ!
時間の有る時に、是非、聞いて見て下さい。歌詞は彼自身の俳句とか、Shakespeare, Hemingway, Pia Tafdrupの詩を使っているそうです。
まず下記のサイトに入って下さい。
http://www.sr.se/sida/artikel.aspx?programid=3735&artikel=3419992
そして水色の箇所をクリックすると下記のページが現れ、数秒すると番組が始まります。
http://www.sr.se/webbradio/webbradio.asp?type=broadcast&Id=2198676&BroadcastDate=&IsBlock=

ちなみにアンダーシュ・ヤーミーン(Anders Jormin)はラーシュ・ヤンソン・トリオの創設メンバーです。
そうそう!!!!この作品は、Jönköpings Synfoniettaから依頼されて書いたモノで、タイトルは"Mellan alltid och aldrig"です。僕の素晴らしい日本語の文才では、このタイトルを上手く訳すことが出来ませんが、Mellanと云うのは、英語で言うとBetween, alltidと云うのはalways,aldrigはNever・・・・つまり『alwaysとNeverの狭間』とでも訳せば良いのでしょうか・・・。(笑)

12音階で書かれたテーマとかもありますが、ある部分はもの凄くメロディアスで、一種・・・Astor Piazzllaを聴いた時の感覚に近い部分もあり、合唱の使い方は、Gunnar Erikssonの手法を思い起こさせます。
とにかく一度聞いて見て下さい。

ついでにボーヒュスレーン・ビッグバンドのEBUの番組(欧州圏27各国に同時放送された1月29日放送の分も下記で聴くことが出来ます。

http://www.sr.se/webbradio/webbradio.asp?type=broadcast&Id=2180200&BroadcastDate=&IsBlock=


下記の写真は、昨年、コペンハーゲンからの帰路、同じフライトで席も隣同士になったAnders Jorminと彼の折りたたみ式コントラバス。彼はこの時、コペンハーゲンでジョン・テイラー、マリリン・マスールとのトリオで演奏が有ったそうです。僕はBohuslän Big Band &Steve Swallowの仕事でした。

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2)2月11日 イェーテボリ交響楽団定期演奏会

昨日はイェーテボリ交響楽団の定期演奏会に行って来ました。
プログラムは下記の通り。
RAVEL RAPSODIE ESPAGNOLE
SCHUMAN CELLO KONSERT
休憩
DUTILLEUX MÉTABOLES
STRAVINSKY SVIT UTELDFÅGEL(火の鳥)

特に印象的だったのは、チェロ奏者ANDREAS BRANTELIDという弱冠22歳のスウェーデン人チェロ奏者の素晴らしい事!見事でした!父親もチェロ奏者で、元はイェーテボリ交響楽団にも在籍していたそうですが、現在はコペンハーゲンに居る人で、アンドレアスもコペンハーゲンで育ったらしいです。プログラムで見るとドイツでケルン音大の教授でスウェーデン人チェロ奏者のFRANS HELMERSONに師事したそうで、丁度、音大を卒業したばかり。今、このシューマンの作品で欧州をあちらこちら楽旅しているのだそうです。

DUTILLEUX の作品も素晴らしかったです。音の構成が実に緻密で美しい!
そしてRAVEL,STRAVINSKYは、やはり彼等の作品だけあって、何回聴いても素晴らしい!

今週の水曜日、2月10日は、"Jazz Club Nefertiti"でピアニスト・マッコイ・タイナーのトリオ+ゲイリー・バーツというコンサートがあったのですが、ツアー疲れがバッと出て来てしまい、外に出る気力がありませんでした。

今日、"Jazz Club Nefertiti"から届いたメルマガでは、5月23日にドラマー・ロイ・ヘインズが来るとの事。
是非、再会したかったのですが、残念ながら僕は日本に居て、24日にイェーテボリに戻る予定なのです。残念!

イェーテボリなんてスウェーデン第2の都会、北欧でも第4の都会・・・とか云っても人口49万人。ちなみに日本の川口市が48万人、八王子市が56万人です。(笑) 如何に北欧は人口が少ないかと云う事ですが、音楽鑑賞は結構いろいろと出来る所が素晴らしいです。(笑)
それでは、また!
スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2010-02-13 02:29 | 音楽鑑賞

2010年2月10日(水)

◎ 2月8日(月) 帰路、そしてツアー終了!

ボーヒュスレーン・ビッグバンドの北スウェーデン・ツアーは、2月8日(月)に無事にイェーテボリに戻る事が出来、終了しました。
ソレフテオから朝の8時半に出発し、イェーテボリのボーヒュスレーン・ビッグバンドの練習場に着いたのが22時45分でした。途中、計4回程、休憩をしたりしたのですが、一日中、バスに揺られるというのは、かなり疲れる事です。
下の写真は、朝、ソレフテオから出発した時に撮った写真です。


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下の写真は、途中、昼食の時に立ち寄ったドライブイン・レストランです。雪が積もりすぎると雪が屋根から落ちてきて危険だし、体育館の様な所で屋根が雪の重みに耐えられずに屋根が崩れ落ちる様な事故も多いので、おッサン達が2人で雪を屋根から落としている最中でした。

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◎ Lollo Engström の死

今回のツアー後半で、イェーテボリのドラマーで、僕にとってはスウェーデンで初めてのコンサートとなったバンドのリーダー、 Lollo Engström が他界したという事を知りました。
僕が彼と知り合ったのは1980年に初めて僕がスウェーデンに行った時でした。イェーテボリのジャズクラブ"Jazz Club Nefertiti"では当時、毎週月曜日がジャムセッションの日。彼とは何回も会った事が有りました。当時、彼はドラム奏者でしたが、それだけでは生活できないのか、タクシーの運転手もしていました。
New York辺りでも良く聞く話ですが・・・。
1981年1月に本格的にイェーテボリに戻って来た時にイェーテボリ中央駅からタクシーに乗ったのですが、その時の運転手が彼でした。(笑)
その数ヶ月後、彼のグループに誘われて、テナー奏者ギルバート・ホルムストゥルム、ギター奏者ヨーラン・クリングハーゲンとのカルテットで演奏をしたのが、僕にとっては初めての仕事でした。

数年後、上記のテナー奏者ギルバート・ホルムストゥルムが、リー・コニッツとのツアーを行った際も、彼がドラムでギターが、今はオスロで大活躍しているスタファン・ウィリアム・オルソン。

ドラマーとしては、どちらかというと下手なドラマーでしたが、人間はなかなか温かい物を持っている人間でした。年齢が1952年生まれですから、僕と同年。もう大分前からかなりのアル中で、しかも精神安定剤の様な薬も飲んでいたそうで、かなり太った彼の身体には、心臓が付いて行けなくなったのかも知れません。
90年代に数回、彼と演奏したことがありました。その時は、ピアノがヤン・ルングレンだったのを覚えています。


腰を悪くしたとかでタクシーの運転手も辞め、どうやって生活しているのかよく判りませんでしたが、ピアノのTommy Kotterは時々連絡をしていたそうで、先々週はパックツアーでエジプトに行っていたと聞いて居ました。でもその後、Tommyが何度電話しても連絡取れなかったそうで心配していたところ、僕達がピテオでコンサートを終えた後、Tommyに誰かから電話が入り、Lollo(ロロ)が亡くなったというニュースを聞いた次第。 

先月のヨスタ・ルンドクヴィストに次いで、今月も古い知人が亡くなった訳です。
Lolloの冥福を心から祈る次第です。

合掌

スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2010-02-10 18:58 | ツアー

2010年2月7日 Luleå〜Soleffteå

2月6日(土)、前号でお知らせした通り、リューレオ市文化会館でコンサートを無事に終え、7日(日)朝7時半にリューレオのホテルを出発し、一路ソレフテオ市(Soleffteå)に向かって出発!
同じ北スウェーデンですが、リューレオからソレフテオまでの距離が約480㎞! しかも日曜日なので、コンサートは18時スタートという事もあり、早朝の出発となった次第です。

結局、2回の休憩(45分X2回)を入れてソレフテオの会場に到着したのが15時40分でした。

スウェーデンのガソリンスタンドでは、日本の様に『いらっしゃい!』というかけ声と同時に係員が『オーライ!オーライ!!!・・・』と誘導して呉れて、ガソリンを給油して呉れて、窓ガラスも綺麗にしてくれて、ゴミも捨ててくれると云うサービスは皆無なのですが、スウェーデンのガソリンスタンドは一種のコンビニの機能を持っています。
勿論、無人のガソリンスタンドも沢山有りますが・・・・・。
スウェーデンのシェル石油のスタンド、最大大手のスタート・オイル等は、そのものズバリで『セブンイレブン』が入っています。そしてそこでは車関連の物は勿論、食料品等も扱っているのです。食料品は少し割高ですが・・・!


さて、ここで僕は初めてバスが給油する場面を観ました。 今回のバスの運転手さんは、いつもボーヒュスレーン・ビッグバンドの運転をしてくれているラーシュとレーナートの二人のラーシュの方。

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今回のバスは新しいバスで、まだ買ったばかりの新品!勿論、ディーゼル車で、ガソリンタンクには400Lも入るそうです。結局、370Lも入ったのですが、料金も4343:80SEK(¥52000円)でした。

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バスが給油し終わった頃、大きな爆音で給油しに来たのがスノースクーター!
僕達のサウンド・エンジニアのジャット・リーディングは、大のオートバイ狂! 日本に行く度にホンダやカワサキ、スズキといったオートバイを見に行って居る人! 早速、持ち主に断ってスノーバイク(スノースクーター?)に跨りポーズを作っていました。(笑)そのワンショットは逃しましたが、下の写真はその直前のジャットの写真!興味深そうに近くに行ってスノーバイクを観ているジャット少年の写真です。(笑)


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by yasuhito_mori | 2010-02-09 19:07 | ツアー

100206 Luleå Kulturens Hus

2010年2月6日(土)は、今回の北スウェーデンツアーでは最北の町です。
この町はノルボッテン・ビッグバンドの本拠地で、僕も今まで何回も来た事があります。
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写真左手の建物にはノルボッテン・ビッグバンドのリハーサル場や事務所、ノルボッテン・シアター等が在ります。湖上は完璧なアイス・スケート場状態でした。

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夏にはこの湖を周遊する船があります。

下の写真、大きな建物はホテルです。要するに町の中心街!
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町の中心!リューレオ銀座通り

下の写真は、会場となったKulturens Hus (カルチャーの家)・・・つまり文化会館ですネ!
2009年のこの市の人口は73951人!比較的小さな町でも、こんな立派な文化会館が出来たのは驚きでした。音響も最高でした!e0125069_2293038.jpg
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by yasuhito_mori | 2010-02-08 22:39 | ツアー

2010年2月5日(金)ピテオ市(Piteå)にて

今、ピテオに来ています。ここの比較的、新しいコンサート会場『Acusticum』で、今晩7時からコンサートです。
なかなか素晴らしい会場です。気温は-9℃。かなり乾燥しています。

日本のSさんが、ボーヒュスレーン・ビッグバンドの2月3日のHärnösandでのコンサートが、YouTubeにアップされている事を教えて下さいました。

http://www.youtube.com/watch?v=ibXmLEgZRG8

ここで演奏している『Take the A trainは、僕達のトロンボーン奏者ニクラス・リードが採譜したエリントン/ストレイホーンの編曲です。

スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2010-02-06 02:04 | ツアー

2010年2月3日(水)Sundsvall〜Härnösand

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今日の夜は、Sundsvallから更に北にバスで1時間の地点に在るHärnösandという町でのコンサートがありました。
コンサートが夜の8時から「Star Eyes」という事も有り、Sundsvallからの出発は15時!
朝はかなり雪が降っていたので、11時30分から約1時間ちょっとのウォーキングをしました。
川の名前は知りませんが、Sundsvallには大きな川が流れており、その川に沿って遊歩道がありました。
下の写真は、その遊歩道から見えた教会とか、以前、トゥーツ・シールマンスともコンサートを行ったコンサート会場『Ton Hall』、大学等の写真です。

今、Härnösandのコンサートが終わったのですが、今日の会場は、古い映画館の様な会場。此処で演奏するのも久々です。
マルメにいる素晴らしいドラマー、ペーター・ダーネモのお父さんとか、今回のツアーにも参加しているストックホルム・ジャズオーケストラのリーダー、フレドリック・ノレーンの両親と家族にも久々に再会!
コンサートは今日もノリまくりました。(笑)
そう云えば、・・・先日、退職したボーヒュスレーン・ビッグバンドのマネージャー兼プロデューサーのGöran Levin氏が、『今秋、9月〜10月頃にインドの音楽祭の仕事が有りそうなのだけど、日本にもついでに行けないかナァ〜!・・・』とか云っていました。
Steve Swallow&BBBとかで是非、日本へ行ければと思いますが、・・・・誰か、興味の有るプロモーターさんとかが居れば良いのですが・・・・。(笑)
明日は更に北上してUmeå(ウメオ)に行きます。響きが日本人の名前みたいですネ!
それでは明日のウォーキングに備えて眠ります。

スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2010-02-04 07:55

2010年2月1日 北スウェーデン・ツアー開幕

一昨日、イェーテボリからバスでストックホルムの北に在るTÄBY(テービー)という町に行き、コンサートを行いました。そして今朝、更に北上しSUNDSVALL(スンドスヴァール)という町に来てコンサートを行いました。

先程コンサートが終わったのですが、ここには90年代にかなり頻繁に出演した事も有り、僕は結構、皆に覚えられている存在!(笑) 多くの知人達と再会する事が出来、とても楽しかったでスウェーデン
先日、他界したヨスタ・ルンドクヴィストともよく来ていましたし、クラリネットのケン・ペプロフスキィーとも何回も来た事があり、その他Toots Thielemansとか、ラーシュ・ヤンソンとかともいろんな意味で想い出深い処なのです。(笑)

このSUNDSVALLと云う町は、謂わば北スウェーデンの入り口の様な所です。此処から北スウェーデン・ツアーの開幕という雰囲気がします。

数年前に歌手のリンダ・ペーターションの結婚式もここでした。(笑)
4月上旬に第38回スカンジナビアン・コネクションに参加するピアニスト・Simon WestmanもこのSUNDSVALLの出身です。


今晩の演奏は皆素晴らしいソロを披露していましたが、特にテナーのOve Ingemarssonのソロは、凄かったです!

また北スウェーデンから報告します。誰も観ていないのかも知れませんが・・・・・。(笑)

最近撮った写真をアップしておきます。
北スウェーデンの森

1月29日のVara Concert Hall ラジオ車と満月e0125069_7284065.jpg

















最近愛用のプリアンプ類e0125069_7292838.jpg


















ストックホルム王宮e0125069_730089.jpg
















ストックホルム王宮の向かう側に在るグランド・ホテルe0125069_730333.jpg


















ストックホルムのスウェーデン国会議事堂と夕日e0125069_7312115.jpg
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by yasuhito_mori | 2010-02-02 07:47 | ツアー