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水道管

昨年の9月頃から、水道管の辺りからシューッという騒音が聞こえ、気になっていた。最初は隣の家の半地下の部屋で何かやっているのかと思っていたのだけど、どうもそう云う訳でも無いらしい。ちなみに隣の家は、ベルギーにあるスウェーデン学校の校長先生で奥さんも小学校の先生、もう一件のお隣さんは、旦那さんが建築家で奥さんが退官したばかりの高校の先生。彼等の話を聞いてみると、どうやら古い水道管が漏れているらしい。

拙宅は所謂、英国式の長屋で、1923年にイェーテボリ市で万国博覧会が行われた時に使われた木材を使って翌、1924年に建てられた建築物!当時の上下水道の様子は知らないが、どうやらお隣さん達は、既に同じ問題を抱えた先輩達で、既に上下水道の管は、数年前に交換したという事が判った!

気になっっていたのだが、9月中旬から下旬に掛けて、東京の両親の事で東京に行かねばならず、10月末から約1ヶ月間は、ツアーの為に日本へ行っていたし、帰宅してからはボーヒュスレーン・ビッグバンドのツアー、・・・そして胃潰瘍・・・と云う訳で、充分にこの水道管の問題に真面目に対応出来なかった。騒音はするものの、拙宅のカミさんは何も聞こえないというし、上水道の水圧も別に支障を来すことも無かったのである。

何もこの寒い時季にやらなくても良いのかも知れないが、ともかく、2月9日にイェーテボリ市の水道局に電話を入れ、「水道管がどうも漏れている様な騒音がするのだが・・・。」と相談して見たら、その電話の1時間後には、水道局の太ったおッサンが来て、道路の上水道孔を点検していた。話を聞いてみたら、水道を止める箇所が完全に古くなっていて、交換しなくては駄目とのこと!

そのおッサンが来た数時間後には、水道局の工事が始まっていた!何と云う素早い対応!!!!
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工事は翌2月10日(木)にも行われ、小生の敷地と市の境界線の上水道管はこの様になっていると見せて貰った!それが下の写真!
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管が詰まっている!!!!
拙宅の水道の水は、この管を通して来たのかと思ったら、ショックだった!・・・でも、水道局の人に云わせると、鉄分が少し多いくらいで飲み水としては全く安全で問題無いという!・・・子供達が小さかった頃、他のクラスメート達がお腹をこわす様な状況でも拙宅の娘と息子は何も問題無かったのだが、普段からこの上水道の水を飲んでいたからなのかと、妙に納得した次第!(笑)

水道局の公道側の工事は3日間で終わったのだが、拙宅の水道管からの騒音は、少し治まった気がしたが、僕の耳にはハッキリと騒音が聞こえる!僕の敷地内の工事は、当然の事ながら、こちらが負担しなければならない!

水道局の人に、何処の会社に連絡すれば良いのか相談して見たら、彼等の知っている会社を紹介してくれた。
即刻、その会社の人が来て呉れたのだが、他の工事を抱えて居る為、拙宅の工事は最低2週間待たなくてはならないとのこと!

2月11日には、コペンハーゲンに予定だったのだが、11日の出発筑前に水道局の人が来て、庭用の放水口から、逆に水道の水を引いてくれる事になった。

水道局の人からは、最低2件の会社に見積もりを出させた方が良いと云うことと、下水管の方も1920年代のままだろうから、ついでに上水道と一緒に下水道管も交換した方が良いとの事だったので、もう一件、ポーランド人の会社に聞いて見ることにした。
こちらの会社は、実は2年程前に娘の彼氏が、自分のバスルームの改築にその会社を起用して満足していたのである。
14日(月)にコペンハーゲンから帰宅して、即刻、彼等と連絡を取り、ポーランド人の経営者が翌15日に見に来ることになった。
15日の午後、ポーランド人の社長が現れて、明日、もう一回、配管工を連れて来るという。
16日(水)には来なかったのだが、17日に配管工の人と一緒に見に来た。
早速、明日から工事に取りかかれるとのこと。

結局、2週間も待てないという事、費用が半額と云う事で、そのポーランド人の会社に依頼する事になった。
次号に続く・・・・・。
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by yasuhito_mori | 2011-02-27 07:51 | ハプニング

2011年2月11日〜14日 コペンハーゲン

丁度、一週間前の金曜日(2月11日)にコペンハーゲンへ向かった。
コペンハーゲンとオスロの間は数本のバスがあり、両者の中間に位置するイェーテボリから利用する事が出来る。今年の冬は厳しく、雪も多かった為に電車の運行は乱れるのみ!乱れるだけでは済まされず欠航になったりすることも多いので、今回はバスを利用した。
この日もイェーテボリの少し北の地域、ノルウェーとの国境の方では雪が多く、電車の運行は乱れたがバスは時間通りにイェーテボリ中央駅に来た。このバスの利点は、イェーテボリ〜コペンハーゲン往復の大人一人分の料金が、約480SEK(約¥6250円)と、かなり安い点にある。BBBのツアー以外でペンハーゲンに行く時は、自家用車か電車を利用していたが、楽器が無い場合はバスが便利!

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このアンデルセンの銅像の目の前にチロル遊園地があるのだが、ちょっと角度をずらしてみたら下記の写真になった!(笑)
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コペンハーゲンの冬は、結構風が強いので寒い!気温は-3℃位だが、風が吹くのと吹かないのではかなりの大違い!幸い、土曜日は快晴でほとんど風が無く、春の兆しを感じる事が出来る一日だった。街を歩いていると、顔を太陽の方に向けて立っている人が多かった!
コペンハーゲンの銀座通りは、ストローゲット(Strøget)と呼ばれる歩行者専用道。この近所にはジャズクラブやレストラン、数多くのお店が沢山ある。
そしてその先にKungs Nyatov(王立新広場)があり、横手には王立劇場が在る。そしてNyhavn(ニーハヴン)と呼ばれる小さな運河というか、船着き場がある。
ここには多くの古い建物があり、その大半がカフェやレストランになっていて、コペンハーゲンの観光名所になっている。このNyhavn(ニーハヴン)の入り口で、NHKの名前が入ったビデオカメラを廻している二人組の日本人を見かけた! こういう映像が、NHKのBS放送で使われるのかな・・・。ご苦労様です!
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Nyhavn(ニーハヴン)を進んで行くと、大きなコペンハーゲン港の運河に出る。横には王立劇場に含まれる近代的なSkuespilhusetがあり、対岸にはクリスチャニアとかオペラ劇場(Operaren)が望めた。朝10時から16時過ぎまで街中を歩いた。

翌日の日曜日は、前の晩に少し雪が降り、気温はやはり-3℃位でドンヨリとした風の強い日だったのでかなり冷える!この日はチボリ遊園地の側にあるデンマーク・デザインセンターに行った。
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そして工業デザイン博物館(Kunstindustrimuseet)に行く。日本の刀に始まって、日本や中国の陶器、服、絵画、家具類の展示に始まり、デンマークの家具、刺繍、服、絵画等が年代を追って展示されている。

http://kunstindustrimuseet.dk/

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デンマークの建築家でデザイナーのアーネ・ヤコブソン(Arne Jacobsen・1902-71),が、1929年に描いたという「未来の住宅」という絵があって、かなり印象的だった!まだ27歳の彼が描いた家には、車の車庫があり、屋上にはヘリコプター風の飛行機の発着場があり、自家用の船も家の中に発着できるという、当時としてはかなり奇想天外な絵なのだが、その後の彼の人生は、自分の頭の中にあったイメージを実現して行く。
SASのホテル等の建築や、家具、食器等、様々なデザインを手がけた。やはりこういう凄い先人達がお互いに影響し合い、北欧の家具とか建築、デザイン等が独特の発展をしていったのだと思う。

http://www.arne-jacobsen.com/en/arne-jacobsen/gallery.aspx

この博物館のカフェテリアは、なかなかゴキゲンでした!特にチーズケーキが最高でした!

e0125069_182132.jpgこの博物館からホテルに向かう時、有名な弦楽器工房であるヨルゲン・ニルセンの工房の前を通りました。時々、顔を出すことにしているのですが、この日は日曜日だったので閉まっていました。が、店内を覗くと、僕のコントラバスと瓜二つの楽器があったので驚き!
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この店に関しては、ペデルセン氏自身からも直接聞いたし、高瀬アキさんからもも聞いた珍しい話があるのです。こちらでもかなり有名な話なのですが、コントラバス奏者のペデルセンの楽器が空港で消えてしまった事があったのです。愛用の楽器を盗まれて、ペデルセンは演奏をする気力が無くなり、マジに演奏を止めてしまおうと迄思い悩んだそうですが、仕事は詰まって居るしで、行き付けのヨルゲン・ニルセンの弦楽器工房に顔を出したら、丁度、その時に盗まれたペデルセンの楽器を売りに来ていた犯人が来ていたそうです。
勿論、即刻、ヨルゲン・ニルセン氏が警察に通報してお縄になり、愛用の楽器はペデルセンの元に戻ったのだそうです。・・・この話はヨルゲン・ニルセンにも直接聞いて確認を取った本当の話なんです。
盗まれた時は、オランダ辺りで高瀬アキさんと仕事が有ったのだそうです。こう言うこともあるのですネ!
レッド・ミッチェル氏曰く、「デンマーク人は駒や指板を作るのが上手い!」と良く云っていましたが、ペデルセンもレッドも愛用していたお店です。確か今は、二代目かな・・・・。

月曜の朝10時10分発のバスでイェーテボリに向かい、夕方16時に無事に帰宅しました。ちょっとまだ寒かったけど、三泊四日の気分転換の旅としては満足出来る結果となりました。
最後に、街中で見かけた古〜いアウディ!車好きのベーシスト・鳥越啓介さんやピアノの福田重男さんだったら、写真を撮りまくっていたかも!(笑)・・・どちらかというと鳥越くん好みかな!(笑)
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アルバムはこちら!
http://web.me.com/morimusic/morimusic/110211_Copenhagen.html

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by yasuhito_mori | 2011-02-19 19:58 | ハプニング

スウェーデン放送P2 LIVE JAZZ/JAZZ ARKIV

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e0125069_23133712.jpg僕は火曜日の夜,自宅に居る時は、ラジオを聴く様にしています。スウェーデン放送のラジオ局”P2"では、毎週火曜日の夜、19時30分から21時30分までがジャズのライブ実況録音を放送する「P2 Live Jazz」という番組があり、大抵、2つのグループのライブ演奏が楽しめるのです。

続いて21時30分からの1時間は、「P2 Arkiv Jazz」という評論家でOrkester Journalen誌の編集長Lars Westin氏(ラーシュ・ヴェスティーン)が監修する番組があり、過去のスウェーデン放送での録音とか、様々なアーティスト達のLP・CD作品が特集され、いろいろなエピソードも交えて取り上げられる事になっています。

22時30分以降は、夜中の12時迄、カレイド・スコープという番組があり、そこではエレクトロ・ミュージックが掛かるのです。

一昨日、2月8日(火)の「P2 Live Jazz」では、「カーラ・ブレイ、スティーブ・スワロー & ボーヒュスレーン・ビッグバンド」の昨年9月20日のイェーテボリ・コンサートホールの録音と、11月15日のイェーテボリ・コンサートハウスの小ホール"ステンハンマル・サーレン”で行われた、デンマーク人歌手、Sinne Eegのカルテットの第一部が放送されていました。第二部の方は、International Womens Day
の3月8日(火)に放送される予定とのこと。
こちらのメンバーは下記の通り。
Jacob Christofferssen(ピアノ)
Morten Ramsbøl (ベース)
Morten Lund (ドラムス)

(ドラムスのモーテンとは、11月3日に山形で再会しました!)

ボーヒュスレーン・ビッグバンドとカーラ・ブレイ、スティーブ・スワローの方は、僕が日本へ行っていたので今回聴くのが初めて!僕は日本に行く前、スティーブ・スワローのトラでリハーサルの演奏は僕でしたが、やはりあの譜面はスティーブ・スワローの為に書かれている作品。

トミー・コッテルがハモンド・オルガン、カーラ・ブレイがピアノです。
アンコール曲「I hadn´t anyone to you」のオーベ・インゲマ−ルションが凄まじく素晴らしいです。
ヨーハン・ボリストゥルムやヨアキム・ローランドソンのアルト、アルベルト・ピントンのバリトンやクリステル・オロフソンやカリン・ハンマルのトロンボーン、ニクラス・リードのバストロンボーンや、スタファン・スベンソン、サムエル・オルソンのトランペットが冴えてます。
そしてカーラ・ブレイとスティーブ・スワローの演奏が素晴らしい!

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さて、「P2 Arkiv Jazz」では、ディージー・ガレスピー特集で、1948年ストックホルムのダンス会場「Vinterpalatset」での実況放送の記録がそのまま放送され、1953年2月のそして1956年と1958年の「Jazz At The Philharmonic」が放送されました。
「Vinterpalatset」の演奏は、テナーがGeorge ”Big Nick” Nicholas, ドラムスが Kenny Clarke, またキューバ人のパーカッション奏者Chano Pozo そしてピアノがJohn Lewis!
1948年の時は、ビッグバンドでNew Yorkからイェーテボリまで船で来たのですが、船酔いに悩まされたあげく、イェーテボリのホテルは予約されていなかったそうです。
ストックホルムの「Vinterpalatset」での演奏後は、多くの観客が彼等の後を付いて廻ったそうですが、後から判ったのは、当時のスウェーデンでは、黒人を観る機会が無く、単に珍しがって付いて廻ったそうです。(笑)
その後、彼等はスウェーデン国内を廻り、フランスへも行くのですが、帰りの船はプロモーターがキャンセルしてしまったそうで、後にインタビューの際、『あの時は、泳いでNew Yorkに戻らねばと思った!(笑)』とのこと。スウェーデンでは、ビーバップはまだ誰も知らなかった新しい種類のジャズでした。

その後、この新しいジャズは、スウェーデンでも人気を博し、5年後の1953年2月のストックホルム・コンサートハウスで演奏します。この録音はプライベート録音なので、音質の点で支障がある為1曲しか流されませんが、ピアノがWade Leggeやバリトン・サックス奏者Billy GrahamJazzが聴けます。

そして番組の最後の方は、1956年と1958年のAt The Philharmonic」の方は、オスカー・ピーターソンやレイ・ブラウンとの演奏。レイ・ブラウンのラインは、やはり素晴らしいです。
上記の演奏は、放送終了後30日以内の期間中、スウェーデン放送P2ラジオのURLからダウンロードが可能です。

1月25日にも、Tineke Postma Quartetの演奏が放送されました。この時は、あまりにもコントラバスのFrans van der Hoevenの演奏が素晴らしかったので、早速、放送を聴きながら彼にメッセージを送ったら、即、彼から返事が来て、久々のFransとのチャットになってしまいました!(笑)
他にもヤコブ・カールソン・トリオとか、イングリッド・ジェンセン・カルテットとか、いろいろありますので要チェックです。

URLを下記して置きます。
是非、30日以内に聴いて下さいネ!!!!!

P2 LIVE JAZZ
Carla Bley och Steve Swallow med Bohuslän Big Band
Sinne Eeg med kvartett från Konserthuset i Göteborg
Tineke Postma Quartet・・・・その他、諸々!

http://sverigesradio.se/sida/artikel.aspx?programid=3735&artikel=4335992


P2 ARKIV JAZZ
Fokus på Dizzy Gillespie

http://sverigesradio.se/sida/default.aspx?programid=3359
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by yasuhito_mori | 2011-02-10 23:26 | 音楽鑑賞

イェーテボリ国際映画祭 (3)

明日、2月7日(月)に最終日を迎える第34回イェーテボリ国際映画祭ですが、5日の晩に各賞の受賞作品が発表になりました。中でも特に注目されているのは、『ドラゴン賞ベスト・ノルディック・フィルム賞』です。これは北欧で制作された映画与えられる賞で、今年から賞金額が大幅に引き上げられて100万SEK (約1270万円)になりました。監督と制作者に与えられる訳ですが、これは北欧の映画関係者には大きな意味が在ると思います。 受賞作はスウェーデンの新人監督Lisa Aschan の作品“SHE MONKEYS” (Apflickorna)でした。
スウェーデンのラジオ・インタビューですが、YouTubeで見かけたので、下記して置きます。

こちらも参照して下さい。
http://www.sfi.se/en-gb/Swedish-film-database/Item/?type=MOVIE&itemid=68811

その他にもスウェーデンのドキュメンタリー映画に与えられる賞とか、幾つかのカテゴリーがありますので、詳細は下記のURLを参照して下さい。
とにかく、443本の映画に13万人強のチケット売り上げとなり 前年比で1.4%の観客動員数の増加だそうで、イェーテボリ国際映画祭としてはこれまでの史上最高だそうです。つまり大成功!
地元のイェーテボリ・ポステン紙によると、特に人気が高かったのは"Black swan" 、"The king's speech", "Kongen av Bastøy"だったそうです。

http://www.giff.se/us/nc/public/artikel/post/she-monkeys-wins-dragon-award-best-nordic-film-675.htmlShe Monkeys

今日、僕は、橋本直樹監督の『臍帯』と、加藤直輝監督の『アブラクサスの祭り』の2作品を観に行きました。『臍帯』の方は、昼の12時半からイェーテボリ市営図書館で上映されたのですが、橋本直樹監督が会場に見えていて、終了後、観客からの質問を受けたりもされ、「 作品のアイデアは何処から来たのか?」とか、幾つかの質問にも答えて呉れました。
60年代から80年代にかけて、新宿を中心に ATG (アートシアターギルド)という存在がありました。 商業主義に拘らない作品を創ることを目指していた大島渚、篠田正浩、吉田喜重、今村昌平、新藤兼人等、多くの映画監督、寺山修司等の演出家、渡辺貞夫、日野皓正、高柳昌行と云ったジャズ奏者、武満徹といった作曲家とも深い関係に在り、あの時代の日本に大きな影響を与えた訳ですが、橋本監督に今、ATGの様な存在が在るのか日本の状況を聞いてみたのですが、僕の聞き違いでなければ、彼自身、テレビのプロデューの仕事をしながら商業主義ではない作品を創ろうとしている様で、今の日本はテレビ中心で、スポンサーを集めると云うのもかなり困難なのだと云う事を話されていました。

橋本監督はこれまで、中編の作品を2本創られたそうですが、長編映画は『臍帯』が初めての作品とのこと。 今回の『臍帯』は、世界各地の映画祭で今回を入れて3回上映されているそうですが、 以前から彼の中で暖めている別の長編映画の構想が在るるとのこと。困難な状況の中でも頑張っているんだナァと思いました。こういう映画監督には、心から声援を送りたいと思います。
オフィシャル・ページは下記です。
http://www.saitai-film.com/staff.html

『アブラクサスの祭り』の祭りは、夕方からハリウッド映画も上映している大きなシネマ・シアターで観たのですが、こちらは原作の小説を上手く映画化していると思いました。
オフィシャル・ページは下記です。
http://www.aburakusasu.com/index.html#/introduction/

これまでは大抵、この1月下旬から2月上旬に僕自身のツアーとか録音の仕事に追われることが多く、イェーテボリ国際映画祭では何も観られないことが多かったのですが、(笑)・・・今回、改めて感じたのは、ハリウッド映画以外にも多くの素晴らしい映画人が世界中に沢山いて、それを観たい観客も沢山いると云う事。
映画制作の事とかは良く知りませんが・・・ 、そもそも映画を制作すると云うのはリスクが大きく、赤字を覚悟しなければ出来ない事なのだと思います。特に敢えて困難な状況の中で努力されている映画人達に拍手と声援を送りたいと思います。・・・偉そうな事を云ってしまいましたが、映画とか音楽、演劇、といったカテゴリーで満足の行く作品を創って行くと云うのは、なかなか大変なことと改めて痛感しました。マァ、それでは最後に一言締め!
日本の映画人達よ!ガンバレ!!!! (笑)

スウェーデンの森
PS) 写真アルバムを追加しました。
http://web.me.com/morimusic/morimusic/110205_Sk%C3%B6vde_Musik_Gymnasium.html
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by yasuhito_mori | 2011-02-06 22:51 | 映画

イェーテボリ国際映画祭(2)

昨日、インターネットで『人類史上初、天然ニホンウナギの卵採集に成功』というニュースを読みました。あらためてウナギというのはかなり謎の多い生き物だなと思いました。マリアナ諸島沖で生まれて、上手い具合に黒潮に乗り継いで日本まで来るのでしょう!・・・・・・自然の素晴らしさを感じますネ!

最近、スウェーデンでもウナギの捕獲量が減ってしまい、捕獲禁止の必要性があるとか聞いたばかり!詳しくは知りませんが、こちらのウナギ(ヨーロッパウナギ)は、卵を産む為に大西洋を渡ってサルガッソー海まで行くそうです。そしてまたスウェーデンとかデンマークまで戻ってくるのだから、凄いです。
単純に考えると、天然ニホンウナギはマリアナ諸島沖から日本、ヨーロッパウナギはサルガッソー海からヨーロッパと長旅をして、蒲焼きになったり、燻製になったりするのですから、ウナギの身になって考えると堪らないでしょうネ!・・・・・・ウッ!なんか、浜松の鰻屋さんの匂いを思い出してしまいましたから、この辺で次の話題に飛びます!

先日、このブログでイェーテボリ国際映画祭について書いたのですが、先週末から数本の日本に関係した映画を3本観てきました。
ちなみに昨日のイェーテボリ・ポステン紙では、『ノルウェーの森』のトラン・アン・ユン監督のインタビュー記事が載っていました。残念ながら、発売と同時に売り切れになってしまったので、チケットは購入できませんでした。

さて、僕が観たのは、ピルヨ・ホンカサロ監督の『糸―道を求める者の日記』、岩名雅記監督の『夏の家族』、そして石井裕也監督の『川の底からこんにちわ』の3本でした。

『糸―道を求める者の日記』は、若い浄土真宗のお坊さんのドキュメンタリー映画で、『何で僕達は生きているのか?』という問いかけから始まり、その僧侶が道を求めている姿を捉えた素晴らしい作品でした。
先週の火曜日に、僕達の友人の息子さんの奥さんが、かなりアグレッシブな悪性の白血病と診断され、これからかなりタフな治療を開始すると云う話を聞いたばかりだったのですが、診断結果が出て、たった12日後の先週の火曜日、彼女は2歳と4歳の子供達を残して、32歳という年齢で亡くなってしまったのです。彼女が亡くなった事を僕達が知ったのは、この映画を観た前日という事もあり、無常観とか、生きている意味とか、かなり考えさせられた次第です。観客も映画が終わった時に盛大な拍手を送っていました。
http://vowz-bar.com/media.html

『夏の家族』は、舞踏家の岩名雅記さんが監督をされた作品で、ポルノグラフィーに当たるシーンが5分間有ると云う事は、プログラムにも書かれていました。が、とても美しいノルマンディーを舞台にした映画という事で観に行った次第。要するにノルマンディーに住む日本人の舞踏家が居て、東京に妻と娘が居て、夏になるとノルマンディー、夏が終わると日本へ戻るという設定。そして舞踏家には、ニューヨークに住む女流舞踏家の恋人が居て、奥さんが来ると彼女はニューヨークに戻り、夏が終わるとノルマンディーに来て、その舞踏家と一緒に住んで居ると云う設定です。が、娘というのは、声しか聴けず、果たして生きているのかどうかというのがよく判らない映画でした。そこが狙いなのでしょうが・・・!
確かに美しいとは云え、白黒のフィルムですから、特有の雰囲気がある映画でした。
こちらのお客さんには、日本人男性の舞踏家が、2人の女を好きな様にしていると云った、不平等な印象を持つ人も多かったと思います。が、人間の自由とか創造性とか云った観点から見ると、なかなか面白い映画かも知れません。娘の存在が一つの重要な鍵になっている気がします。
私小説のような映画なのかも知れませんが、・・・・牡蠣とキュウリの酢漬けは、しばらく食べる気がしません。http://natsunokazoku.main.jp/

『川の底からこんにちわ』は、コメディータッチの映画でしたが、ヒロインのSAWAKOを演じている満島ひかりという女優さんが、なかなか良い演技をしていると思いました。ストーリーが軽快なテンポで進行して行くのでとても分かり易かったです!どうもこの映画の中では、何事も女性がリードしている感じで、男って馬鹿なんじゃないかと思えたりしました。ヒロインの父が倒れて、派遣社員のOLだった女の子が故郷に戻り、父のシジミ会社を建て直すのですが、『自分は凄い金持ちでも無いし、何の取り柄も無い、美しくも無い・・中の下の人間なんだから、・・・・だから頑張らなくちゃ!』という気分に同感してしまいました!この映画もお客さんから大きな拍手でした。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008482

2月6日(日)には、日本からの映画を2本観る予定です!

ところで、昨日、2月2日はスウェーデンの生んだ世界的なテノール歌手、Jussi Björling の生誕100年記念日でした。(1911年2月2日〜1960年9月9日)
http://www.youtube.com/watch?v=bUbA5y1hnFg&feature=related

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by yasuhito_mori | 2011-02-03 07:57 | 映画

工藤雄一さんの録音

e0125069_6353743.jpg2011年1月22日(土)の夕方、東京のピアニスト、工藤雄一さんと奥様の由夏さん、長男の洸大君(5歳7ヶ月)が無事にイェーテボリの空港に到着しました。 e0125069_6435818.jpg
皆様もまだご記憶に有ると思いますが、昨年の春、アイスランドの火山爆発による火山灰の影響で欧州の空港が閉鎖になって、多くの旅行者が足止めされた事が有りました。 工藤君達は、昨年4月に自己のトリオ(川本悠自さん/ベース、橋本学さん/ドラムス)でイェーテボリ郊外のNilento Studioで録音するべく準備をしていたのです。
僕も第38回スカンジナビアン・コネクションの直後で、日本から戻ってきたばかりでしたが、ストックホルムのGlenn Miller Cafeというお店に、彼等のトリオをブッキングしていたので楽器の手配等に奔走していたのでした。ところが火山灰の影響でそもそもスウェーデンに来られなくなってしまったのです!
結局、昨年春の工藤トリオの録音は中止になり、改めて今年1月末にNilento Studioで録音をする事となった次第。
今回の録音は残念ながらオリジナル・トリオの録音では無く、ボーヒュスレーン・ビッグバンドのドラマ−、ヨーラン・クローンに小生のベースで行う事になりました。シューマンとブラームスの曲も2曲録音しましたが、それ以外の8曲は全てオリジナル曲です。これがなかなか素晴らしいのです!
彼等とは数年前からの知り合いなのですが、奥様はジャズ・ボーカリスト。
工藤夫人の由夏さんは、自然科学系の大学の出身なのですが、音大のピアノ科を目指していた程で、ピアノの腕前も素晴らしく、その上に自分でも作詞作曲をされる方!特に息子さんが生まれてからは、子供をテーマにした曲を書かれており、『こどもたちへのラブソング』という素晴らしいCD他、多数のCDを出されている歌手です。
今回の録音でも彼女のオリジナル曲を3曲録音しました。
e0125069_6482053.jpg5歳の息子、洸大くんは、やはり音楽に囲まれて育っているだけあって、指揮者を目指しているとのこと!IQが高いのか、育て方が良いのか・・・とにかく5歳の(彼自身は5歳7ヶ月といっています!)子供と云うより、何だか10歳くらいの子と話している様な気がしてくる上に、ヨーラン・クローンと度肝を抜かされたのは、リハーサル中に彼が五線紙に ママの曲をバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ドラムスという編成にアレンジして譜面を書いていたのです!(写真参照!)e0125069_6431898.jpgしかも、音階を正確にドレミファソラシドと、正確に歌う事が出来るのは、ちょっと凄い!まだ小学校にも通い始めていない5歳7ヶ月ですよ!(笑)しかも親に強要されたりしている節が無く、全く自分の意志でやっているのです。
ただ、可愛らしいのは、さっきまで話をしていると思ったら、バッテリーが切れたみたいによく寝てしまう点!それでいて、ホテルでは明け方に起きて、シューマンとかのMDを聴いているのだそうです!

Nilento StudioのスタインウェーDは、最近、一層、良くなっているのか、Lars Nilssonの腕が更に良くなったのか、とにかく素晴らしい音色です。
ヨーラン・クローンに云わせると『ECM級の良さ!』とのこと。
今回の録音作品について、何か新しい情報が入り次第ご報告させて頂きます。
ともかく、1月25日、26日で録音は完了し、27日と28日の2日間でミクシングを行い、彼等は29日に無事、東京に戻りました。

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CDと云えば、2月21日にスウェーデンの歌手、Minou MartiniのCDがリリースされます。メンバーは、トランペットのウルフ・アードオケル、テナー・サックスがスウェーデンを代表するサックス奏者のクリステル・アンダーソン、ピアノがトミー・コッテル、小生のベース、ドラムスがヘンリック・ヴァルテルというメンバー!
こちらの方も、是非、聴いて頂きたいと思います。
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by yasuhito_mori | 2011-02-02 07:00 | 録音