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2011年6月11日(土) Lasses kvarter

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スウェーデンには、ラーシュ・ファーンルーフ (Lars Färnlöf)という作曲家・トランペッターがいました。1942年に生まれ、1994年に52歳で亡くなっています。7歳の時に罹った小児マヒの影響は、彼の生涯について廻ることになるのですが、ともかく、彼は10代の時にトランペッターとしてスウェーデンで知られる存在になります。
その後、ストックホルム王立音大を経て、22歳頃の時にはロス・アンジェルスに行って、クウィンシー・ジョーンズ等と親交を深める事になるのですが、ともかく、彼の名前を有名にしたのは、『Att angöra en brygga 』『Farfars vals(Grandfathers Waltz)』と云った曲です。

6月11日にストックホルムから約1時間ほど内陸に在るヴェステロース(Väesterås)という町の郊外に、ラーシュ・ファーンルーフ (Lasse Färnlöf)の自宅があり、ラーシュ・ファーンルーフ 記念協会とでも云うべき団体があり、その彼の自宅の庭でコンサートが開かれました。

ボーヒュスレーン・ビッグバンドの仲間で、アンダーシュ・パーションの「Personkrets Ⅱ-V-Ⅰ」にも参加しているサックス奏者・ヨーハン・ボリストゥルム(Johan Borgström)は、僕ともデュオで日本に行ったり、「Personkrets Ⅱ-V-Ⅰ」やBohuslän Big Bandでも日本へ行っている仲間です。
ヨーハン・ボリストゥルムは、このVäesteråsの出身で、ラーシュ・ファーンルーフ (Lasse Färnlöf)の息子・ヨーナスとは幼馴染みの間柄です。
余談になりますが、ESTで有名なピアニスト・エースビョン・スヴェンソンもこの町の出身です。

今回のコンサートでは、小生のコントラバス、Johan Borgström (sax)、Anders Persson (p)、Anders Kjellberg (dr),そして、現在、日本の九州・八幡からイェーテボリに来ている歌手・和田いづみさんと云うメンバーで演奏しました。

更にスウェーデンを代表するギター奏者の一人、マックス・シュルツ (Max Schultz)、スウェーデン人のサックス奏者で、欧米のサックス奏者に大きな影響を与え、現在はストックホルム音大の教授を務めるテナーサックス奏者、作曲家、編曲家のヨアキム・ミルダー (Joakim Milder)も加わり、めっちゃくちゃに楽しいコンサートになりました!

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ラーシュ・ファーンルーフ (Lasse Färnlöf)の息子・ヨーナス・ファーンルーフ

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ドラムスのAnders Kjellberg

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和田いづみちゃん

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ギター奏者・マックス・シュルツ (Max Schultz)

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サックス奏者・ヨアキム・ミルダー (Joakim Milder)

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アンダーシュ・パーション(Anders Persson)

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脳梗塞を患ってしまったスウェーデンのアート・ブレーキー・フレドリック・ノレーン (Fredrik Norén)を囲んで!ヨーハンの右隣はコントラバス奏者のペーター・アクセルソン (Peter Axelsson)

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ヨーハンとフレドリック
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by yasuhito_mori | 2011-06-22 04:06 | コンサート

Viva Italia! Ascoli Bicenoへの旅

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新潟には、ギター奏者、ファビオ・ボッタッツォ(Fabio Bottazzo)がいます。2009年の秋にオランダ人ドラマーのセバスティアン・カプテーン(Sebastiaan Kaptein)と小生のトリオで録音し、その作品は昨年、発売になりました。ここ数年、時間が有ると彼と演奏する機会を作っており、昨年秋のツアーでも、また、今年4月のツアーでも彼とそれぞれ2回のコンサートを開いています。

ファビオさんと奥様のカオルさんが、イタリアのご両親の住んでいるアスコリ・ピチェーノという町に行くと云う連絡が有ったのは、かなり以前の話で、ファビオさんが、イタリアでコンサートとクリニックを行う事が決まった頃でした。

ファビオさんが生まれたのは、もっと北のベニスに近い所だそうですが、父親の家系は、代々、アスコリ・ピチェーノで有名な画家の家系の様です。お母様の方もお祖父さまとか曾お祖父さまの代でアスコリ・ピチェーノ出身の方がいると聞いた様に思います。

アスコリ・ピチェーノは、ローマ時代からの橋が未だに残っていて、ローマ帝国に占領される以前からの遺跡等が沢山残っている古い町。
観光地化されていないので、素朴な普通のイタリア人の町という印象がします。

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ファビオさんは日本語一級の資格を持っている程で、読み書きとも完璧な言葉の達人ですが、奥様のカオルさんもイタリア語がペラペラ人間です。彼等が結婚してからもしばらく、このアスコリ・ピチェーノに住んでいたそうです。

下の写真の正面に在るのは教会なのですが、素晴らしいモザイク画が在ったりするのですが、ファビオさんの曾お祖父さんとか、その更に前の世代が、一部の絵を描いているそうです!

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このアスコリ・ピチェーノは、ローマからバスで4時間程の地点で、アドリア海に近い所にある云ってみれば県庁所在地みたいな町です。

ローマからアドリア海に向かう高速道路では、かなり高い山を越える為、長いトンネルが多いのには驚きました。まるで東京から新潟に向かう高速道路と同じ感じ!(笑)

以前、1989年にスタン・ゲッツのツアーでは、ローマからペルージアに行った事があります。
ペルージアはアスコリ・ピチェーノよりももう少し内陸で、しかも北になるのですが、途中のレストランで素晴らしいイタリア料理を食べた記憶があります。

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今回の旅では、アスコリ・ピチェーノの郊外に住んでいるファビオさんのご両親の家で、謂わば正真正銘のイタリア版『おかあさんの味』を堪能させて頂きました。
今回のブログでは、ちょっと全部を書けないのですが、イタリア料理の基本を感じる事が出来ました。

僕達は街中のB&Bに泊まったのですが、窓からは実に多くの塔を眺める事が出来ました!
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下の写真は、屋根の上に遠くの山の景色が見えますが、・・・これはダンテの顔なのだそうです。(笑)
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e0125069_17124263.jpg『おかあさんの味』に付いては、改めて書きます。この写真は、『Concert for Japan』と題されたファビオさんのコンサートの際に撮った写真です。

スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2011-06-16 18:15 |

BERTH DALE

e0125069_459505.jpgバート・デイルとして活躍したスウェーデン人ドラム奏者、ニルス・バッティル・ダランダーが、2011年6月6日(月) 米国ネバダ州Mesquiteの自宅で亡くなりました。享年83歳



ここ数年間、闘病生活を続けていましたが、自宅で愛犬エルビス、妻のビルギッタに囲まれて、小さな音量でかけられたジャズをBGMに、静かに眠る様に亡くなったそうです。
1928年5月13日、イェーテボリの近郊Mölndal (ミョルンダール市)出身。
13歳の時にドラマーとしてデビュー。1948年にNew Yorkを訪問し、その6年後、トランペット奏者のロルフ・エリクソン、クラリネット奏者のオーケ・スタン・ハッセルゴードに次いで3人目のスウェーデン人ジャズ奏者として1954年に米国に移住。

e0125069_459027.jpgバート・デイル(Berth Dale)というアーティスト名で活躍。テディー・ウィルソン、アール・ハインツ、チェット・ベーカ−、ソニー・ロリンズ、レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス等、多くのトップ・ミュージシャンと共演し親しまれたドラマーでした。
確か以前は、コロラドとイェーテボリに自宅があり、毎年、夏になるとスウェーデンに戻りツアーを行っていました。数年前に大腸癌が見つかり、最近はあまり彼の話を聞きませんでしたので、先日の彼の自宅の近所を通った際、彼の事を考えていた矢先の悲報!

僕自身は何度も彼と演奏したりツアーをしたりしました。彼をドラムに迎えて行ったエリック・ノルストゥルムやヤン・アラン、ソニア・ヘーデンブラット達との演奏は懐かしい限りです。

冗談がとても上手く、演奏の合間に突然、面白い話を披露するので、お客さんも共演者も皆を大笑わせする達人でした。彼のエンターテイナーとしての魅力は眞にプロのコメディアン級でした。それと同時に、50年代から米国で一流の名選手達と活躍しただけ有って、確かに素晴らしいスウィング感を持ったドラマーでした。

ニルス・バッティル・ダランダーのご冥福を心からお祈りしている次第です。

合掌

スウェーデンの森
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by yasuhito_mori | 2011-06-11 05:16 | 蓋棺録