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イェーテボリ号の帰港

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イェーテボリ号の帰港_e0125069_814350.jpgイェーテボリ号の帰港_e0125069_8143523.jpg2007年6月9日(土)今日は、イェーテボリ号がイェーテボリに帰港しました!
この船、元々は1700年代に活躍したスウェーデン東インド会社の所有していたイェーテボリ号という船がモデル。
オリジナルの船は、3回中国の広東・上海への往復を行っています。が、3回目の航海からイェーテボリ港に戻ってきた際、港の入り口900メートル手前の箇所にあった浅瀬座礁してしまい沈没してしまったのです。
どうやら水先案内人が酔っぱらっていたとか・・・。
中国から、貴重なお茶や陶器、香辛料をはじめ、様々な珍しいモノを積んでいたので、早速、荷物を引き上げたそうです。当時にもかなりの潜水技術があったのですネ!
結局、船を失っても13%位の利益が上がったそうですから、当時、中国からの物産が、いかに儲かるモノだったのか想像できます。
僕はこの船が建造中も見に行っているし、中国に向かった2005年秋の時も見に行きました。その上、今年の4月にはエジプトのアレキサンドリア港、そして先月にはロンドンのタワーブリッジでもこの船を見ています。この手の再現された船は、世界に300隻ほど存在するそうですが、このイェーテボリ号は、世界最大の模造船だそうです。木を切り倒す段階から全部で20トンもあるというロープの作り方に至るまで、昔通りの手法で作ったのだそうです。しかし、全くのコピーでは、公海上を運行する基準に抵触する為、ボルボ・ペンタのエンジンも搭載しています。イェーテボリ号の帰港_e0125069_814586.jpg
スウェーデンからスペイン、ブラジル、南アフリカ、オーストラリア、タイ、そして中国の広東〜上海、そして、帰りはインド〜スエズ運河〜アレキサンドリア〜ニース、ポルトガルを経てロンドンに行き、そして昨日イェーテボリに帰港したのだそうです。スウェーデン国王夫妻、中国の大統領、スウェーデン政府首脳等、VIP達をはじめ、多くのイェーテボリ市民の歓迎を受けていました。
天候もこれ以上の好天は無いと云えるほどの素晴らしい好天!
500人以上の人達が、ボランティアでこの船の建造と運行に関わったそうで、本当にお疲れ様と云いたいです。
スウェーデンの森イェーテボリ号の帰港_e0125069_8161049.jpg

# by yasuhito_mori | 2007-06-10 09:10

Sarpsborg Big Band Festival

6月2日(土)
今日はボーヒュスレーン・ビッグバンドのコンサート。場所はノルウェーのサルプスボリというハルデンに近い小さな町。この小さな町でビッグバンド・フェスティバルがあるのです。昨年まではハルデンという町で行っていたフェスティバルですが、今年からこの町に移ったとの事。ノルウェーと云っても、スウェーデン国境から近いので日帰りです。
午後1時にBBBの練習場に集合し、大型のバスに楽器や機材を積み込み、1時半にイェーテボリを出発。E6と云う高速道路を北に進み、途中、休憩したガソリンスタンド兼ドライブインで休憩。

「何でも10クローネ!」と云う看板が出ている一室が有って、いろいろなモノが置いてありました。10クローネ=約170円ですから、なんか日本の「100円ショップ」みたいだナァと思いました!(笑)
ストックホルムから来たサックス奏者は、帽子を買ったり、ロウソクとか買っている仲間もいました。マァ、スウェーデンでは、こういう「100円ショップ」風のモノは、あんまり見たことが有りません。

さて、夕方、目的地に着き、早速、主催者が用意してくれたギリシャ・レストランで夕食。なかなかゴキゲンな食事でした。

今日のコンサートは、ギル・エバンスの作品特集。
メンバーの一人、ベーストロンボーン奏者のニクラス・リードが、採譜したアレンジを演奏したのですが、以前からマイルスのチューバ・バンドの作品をBBBに再アレンジしたりして演奏してきたのですが、今回は、ストックホルム・フィルハーモニーのフレンチ・ホルン奏者泰人ギター奏者も呼んで、本格的なギル・エバンスの作品集となりました。
80分のコンサートですが、最後の曲はコンコルドというジョン・ルイスの曲をギルがアレンジしたものです。これが結構難しい曲でした!ここ数日間、自宅ではこの曲の練習ばかりをしてました!(笑)ベースソロでテーマが始まり、カノンになって様々な楽器群が混じり込み、気がつく度にキーが変わっていくという感じで、最後の方にえら〜く長いベースのソロパートがあるんです。
マァ、練習したおかげで、なんとか楽しく終わりました!今もまだメロディーが頭から消えませんが・・・。

結局、他のバンドの演奏は聴けず、一路、イェーテボリに向かい、イェーテボリのBBBの練習場に戻ったのが、夜中の0時40分頃でした。
今年の秋ボーヒュスレーン・ビッグバンドでは、このギル・エバンスの作品ばかりを集めたツアーを行う事になっています。
# by yasuhito_mori | 2007-06-03 20:27